環境への取り組み

社内植物文学研究

6月末より、うちの会社ではフタバアオイ(Asarum caulescens)と藤袴(Eupatorium japonicum)を植えつけました。ほかの方がブログで紹介した通り、元気に成長しているようです。しかし、これらの植物は一体何者なんでしょうか。少し研究してみました。

一、双葉葵(フタバアオイ) Asarum caulescens

名の通りハート形の葉を普通は二つつける特徴がある。花は小さくて、地際に俯いて咲く。花の構造などの特徴からカンアオイ類と区別して別属としたこともある。「徳川家の家紋として有名。 家紋は、この葉が 3枚使われたデザイン。山地などに生える。4月頃、おもしろい形の花が咲く。

本物の写真と徳川家の家紋を2枚載せますね。では、4月の咲花の時期を楽しみにしましょう。双葉葵_徳川家紋Asarum caulescens

二、藤袴(フジバカマ)Eupatorium japonicum

藤袴はキク科の多年草。名に「袴」が付くのは、筒状の花弁が袴に似ていることから。
万葉集由来の「秋の七草」の一つであるが、万葉集では当の憶良の歌以外、全く詠まれておらず、当時はまだ余り広まっていなかったのだろうか。唐より渡来し帰化したのは、憶良の生きた奈良朝の頃と言われている。

一応、万葉集8巻にある「秋の歌」をここで紹介します。たぶん多くの方々がどこかで知っていたと思います。有名な歌です。

秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花(万葉集巻8・1537)
詠み:あきののに さきたるはなを およびおり かきかぞふれば ななくさのはな
 

萩の花尾花葛花なでしこの花をみなへしまた藤袴朝顔の花(1538)
詠み:はぎのはな おばなくずはな なでしこのはな をみなへし またふぢばかま あさがほのはな

簡単に言うと、「ああ、秋の野原に、ちょうど7種の花が咲いているなあ。萩花、尾花、葛花、なでしこ、女郎花、藤袴、朝顔、ちょうど7種やなあ、という意味です。

全然説明にならないし、歌を数えるだけですね。しかし、並ぶだけでもちゃんと57577 577577のリズムで歌っているのがすごいですね。これは憶良さんの意図ではあるまいかと推測しました。

一応、こちらの写真も掲載します。

秋の歌(二)_憶良 藤袴_本物

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