社員ブログ

弘毅の士

社長塾も早いもので第7講。昨日は論語泰伯第八、「士は以て弘毅ならざるべからず。任重くして道遠し。仁以て己が任と為す亦重たからずや。」を学びました。こういう言葉を聴くと、2400年前に書かれた書物がいまだに読み継がれている理由がよくわかります。人の悩みは本質的には同じなんだなあと。士とは、「十」(=無限のこと)を「一」つにまとめる者のこと。自分の身命を顧みず天下国家のために働く志を持つ者を、「志士」と言う。

その「士」という者は「弘毅」、つまり度量が広く意志が強固でなければならないと。ここで注目したいのが「毅」という字。中国の古典で面白いなあと思うことの1つに、陰陽思想というか必ず物事の裏と表を考えるという着目点に気付かされるということがあります。この「毅」という字は、ツヨシ、コワシ、タケシなどと読み人の名前にもなっていますが、心の「強さ」を表します。ただその強さとは、「忍ぶ強さ」のことを意味するのだそうです。

つまり「陰」の強さ。これに対して「陽」の強さは「剛」と言うのだそうです。例えて言うなら「松」の強さ。松は枝ぶりが立派でとても強そうなんだけど、大量に雪が積もるとポキッと折れてしまうことも。そう言えばジャイアンって「ツヨシ」でしたっけ。。これに対し「毅」は「竹」の強さ。弱そうに見えて強い。竹は「伏す」と言うのだそうです。大量の雪が積もるとしなる。雪が溶けるまでずっとしなったまま伏し耐える。それは竹には「節」があるから。

人生は「耐」の一字に尽きると言う、伊與田先生は仰いました。敗戦後公職追放になった24万人の日本人を例に挙げ、その後昭和26年追放解除までの5~6年間、無収入どんなに困窮しても「毅然」とした態度を取った人と、自殺した人、変「節」した人、気落ちしてしまった人。毅然とした生き方は無意識の後ろ姿に表れていたと。「忍ぶ強さ」は「枕勇」とも言う(⇔剛勇)。天からの任(=仁の実践を貫く)は重く道は遠い。響く言葉だなあ。。

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