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宇宙が始まる前には何があったのか

宇宙物理学者ローレンス・クラウス著の話題の本を読んだ。正直難しすぎてよく分からない。
子供の頃から宇宙や天文学には興味があったし、ガモフなど本もよく読んだ。今回も表題を見て直ぐに買った。

読み始めると、アインシュタインの特殊相対性理論やニュートンの万有引力など従来の物理学の話までは何とかついていけたが、素粒子物理学、宇宙マイクロ波背景放射、量子力学、暗黒エネルギーなどの言葉が出てくると何がなんだか分からなくなってしまった。
読み終わって何となく分ったことは、
1.宇宙の年齢が137億2千万歳であること。
2.宇宙の99%は目に見えない「暗黒物質」とそれよりもさらに大量の「暗黒エネルギー」で出来ていること。
3.この「暗黒エネルギー」が宇宙の膨張を支配していること。
4.宇宙がこのまま膨張し続けると、2兆年後には銀河系以外の天体はすべて見えなくなること。
5.そしてこの表題の「宇宙が始まる前には何があったのか」に対する答は「空間そのものが存在しないような無から生じた」そして「量子力学の法則から生じた空っぽの空間の中のわずかな密度のゆらぎが、今日の宇宙で観測されるあらゆる構造の種になった」ということらしいが、ここの所がどうにも良く分からない。

この他反物質など色々なことが書かれていたが、頭が混乱して今分ったと思っていることは以上である。少し時間を置いてもう一度読み直してみたらまた違った解釈となるかも知れない。

それにしても、天地創造は神によってなされたとは思っていないが、宇宙を支配する物理法則の不思議さを思うとき、何かしら見えない偉大な力があるのではないかと思うこともあった。
しかしこの書を読むと、我々の知る物理法則はたまたまこの宇宙の中だけで成り立つローカルなものにすぎないかも知れないと書かれて居り、Something Great の存在もなかったのかとも思わされ、夢から覚まされた気分である。

しかしながら、長大な宇宙に想いを馳せていると、人類の歴史や地球で起こっている様々な問題、ましてや日常の苦労や困りごとなどはほんの一瞬の出来事であり、ストレスなど感じている暇もないように思われるし、過ってオーストラリアのアリス・スプリングスやハワイのマウナ・ケアー山頂で眺めた満天の星空の美しさは決して忘れることは出来ない。

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