社員ブログ

話の効用

今年も最後の月になりましたが、2017年年初に私が話した干支の話、覚えてらっしゃいますか?今年は「丁酉(ひのととり)」。丁は「火の弟(と)」、旧いモノがピークを迎え陰る状況。酉は麹を入れる壺の象形で、菌などの異物が混合して味のある意外な新しいモノが生まれる表意。酉は「金」の年でもあるので、「火」とは相剋の関係。旧いモノと新しいモノが拮抗し、うまく行けば良い化学変化が生まれる「岐路の年」だと、そう見立てた話です。

そう言えば、と思い出した方いらっしゃると思います。話には効用があります。1つ目は「比喩」です。本当は難しい話を、例え話に置き換えると腑に落ちるという経験ありますよね。比喩は想像力です。今年1年の流れを干支の話に象徴させることに得心行った人は、この話の筋を自分事に引き寄せることに成功しています。次の効用は「メタ認知」です。メタ認知とは、個別具体的な日々の出来事の理解を、一般抽象化して捉える理解力のこと。

1つ1つの出来事を俯瞰して眺めて理解することや、1つの出来事をその表面の意味ではなく奥にある含意を理解する、という力でもあります。後者は例えば「疲れたね」→「コーヒー淹れるよ」みたいな感じ。この力は、中計理解やグループ戦略立案や顧客課題の発見などに、大いに活かされます。伸びたなと思える人は、必ずこの力が増します。リーダーになるほど、この力が臨機応変・縦横無尽に要求されます。最後の効用は「主客混合」。

私は干支の話を年初にしました。ということは、聞いた人は今日までこの話を体に入れて生きて来た訳です。思い出すと言うことはその証拠。つまり意識下で話を客体として切り離さずに、主体の一部としてその世界を生きたということです。思い当たる人ほど、年初に見通した未来は、自分も参加して構築した現実になったのです。師走初日、今年を振り返るのはまだ早い。それよりあと一か月、年初の話をまだまだ生き切ろうと思うのです。

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