社員ブログ

朝の脳内風景

朝の一コマを言葉で切り取ることができたら、そう思うことがあります。特に何もない空気感を表現しようとするとき、言葉というのがなるほど合目的的な道具なのだと実感します。ノラ・ジョーンズのアルバム「DAYBREAKS」を聴きながら、車で会社に向かう。朝からジャジーな音楽も意外といいんだよなと思いつつふと、でもこのタイトルってそもそも、朝にピッタリだったんだと。「フリップ・サイド」という曲、「フリップ・サイド」ってそう言えば何?

ググってみると、レコードのB面のことなんですね。昔シングルレコードがあった頃は、A面がヒットチャートで戦う売出しの曲。B面はテレビでは聴くことがほぼなく、レコードを買った人だけが楽しめる、通な曲。時に作り手やその歌手の主張が表現される。なるほど、そういうニュアンスの歌手や歌の内容だよと表現したい時に、フリップ・サイドという言葉に託すのか。レコードと言えば、ノラはやはりデジタル音よりアナログ音だなと一人合点。

家でレコードを聴いているところを想像していると、ブルーノートつながりで、そう言えばキャンディス・スプリングス「Indigo」も、やっぱレコード買おうかなと。「Don’t need the real thing」の前奏が、アナログ音で聴こえてくることを想像すると、何となく矢も楯も堪らなくなる。real thingが要らないという話は、決してポストリアルとかフェイクニュースとかバーチャルリアリティの話じゃない。自分の頭の中の世界だから、記憶も一つの幸せの形でいい。

離合できない狭い道。前から来るダンプを先に通すため手前で止まる。すれ違う時、高い席で片手を挙げる運転手が、更に小さく頭を下げる。思わずこちらも挙げた手を下げ会釈する。いかついダンプに気のいいお兄ちゃん。流れる「Carry on」。前を行くアウディの窓から手が。町はごみ箱じゃない。今日も少し良いことと、少し嫌なことが混じった一日になるだろう。自分の好きな感じ。今日もそこに立っていいと思える自分でいられますよう。

ログイン

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>