社員ブログ

奈良散策

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週末は快晴でした。京都機工組合の秋のメイン行事「歩こう会」で、今年は奈良に行ってきました。過去連続2年「台風」予報となり中止を余儀なくされ、今年は3度目の正直で関係者も何とか実現させたいと願い、多少雨でも歩いて楽しめる場所にという点も加味しご当地に決定。果たして、見事な「歩こう会」日和となりました。近鉄奈良駅噴水前に集合し、東大寺ー春日大社ー奈良公園ー興福寺国宝館と、秋の散策を楽しみました。

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今更ですが、奈良っていろんなものが大きいなと。京都と比べてお寺や公園も、何か広々としてる。鹿も悠々と人と共存していて(ま、いろいろあるのでしょうが比較的)、あらためて文化の遺し方や人の暮らし方について、思った以上に多くのことを感じられた気がします。翌日は天皇即位の祝賀パレードが、同じような天気の中行われていましたが、昔々(752年)にはその願いで、世界最大のブロンズ像を作るほどの権力があった。

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ふと思い出しました。村上春樹氏の「スプートニクの恋人」という小説に、「象徴と記号の違いは?」と尋ねるシーンがあったことを。何だっけと思って、帰って読み返してみたら、記号はA=Bで左右が同価値のもの、象徴はAがBの象徴であってもその逆ではないもの、つまりはそういうことでした。1つの解釈ですね。象徴という役目を模索し、それを毎度いろんな行事の中で、実践しながら体現していく任務の重さに想いを馳せました。

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ちなみに紅葉はまだこれからという感じでしたが、ここだけは見事に色づいていました。それもそのはず、ここは手向山神社。百人一首に選ばれている菅原道真の歌、「このたびはぬさもとりあえず手向山 紅葉の錦神のまにまに」の手向山。歌心が沁みてきます。道真がお供で吉野へ行く途中、今回の旅では急いでいて、供え物を用意することができなかったので、手向山の美しい紅葉を捧げます、どうぞお心のままに、と詠んだ。

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もう一首、遣唐使阿倍仲麻呂の歌、「天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも」。誰もが口づさめる、時を越えて生き続ける歌。広い空を振り仰いで眺めると美しい月が出ている。あの月は故郷の春日の三笠山に出ていた月と同じなんだな。30年中国で勤務し、帰任命令が出たものの嵐で帰れず異国で没。異国で故郷を思う切なくも雄大な歌。見上げた三笠山の上に、夜の月と異国の空が広がっていました。

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