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このミステリーが面白かった!2020

そろそろ年末年始に読んだ「ミステリー特集」やってくださいよ!、という声があったので(笑)、恒例ではありますが、お付き合いくださいませ。毎年12月に宝島社が出版する「このミステリーがすごい!」という雑誌を筆頭に、数社からその年面白かったいろんなジャンルの本のランキングが出ますが、特に「このミス」は昔から楽しみに見ていて、本選びの目安にしています。で今回は、豊作だったと思います。何れ劣らぬ作品揃い!

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まずはどのランキング本でもほぼ一致していたのが、東の横綱「medium」(相沢沙呼作)と、西の横綱「メインテーマは殺人」(アンソニー・ホロヴィッツ作)。この二作は、誰しも納得なのではないかと。特にホロヴィッツ氏は、昨年の「かささぎ殺人事件」に次いで、2年連続の1位。話の筋、現代性、無理のないトリック、巧みな語り口、どれも抜群。ミディアムとは霊媒師のこと。表紙ほど甘くない!青崎有吾さんは、長編が読みたかった。

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「ノースライト」(横山秀夫作)、素晴らしい読後感にさすがの力量を感じます。一部ではベスト1との呼び声も。わかる。「罪の轍」(奥田英朗作)は昭和が舞台。わざわざ当時の道具立てで、今の便利ツールが使えない縛りに挑む、作家魂が天晴れ。生活の発展と犯罪の歴史がシンクロする面白さ。↓「刀と傘」(伊吹亜門作)も傑作。江戸から明治に至る時代を背景に、江藤新平を主人公にする辺り、渋すぎる。そう来るか!感は一番。

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あとはミステリーじゃないですが、「セロトニン」(ミシェル・ウェルベック作)。前作「服従」はイスラムと極右政党に支配される、近未来のフランスを描いた衝撃作。今度は抗うつ剤を服用する人の思考を辿る暗い物語。グローバル化の負の側面も味わえます。「かがみの孤城」(辻村深月作)は、昨年の個人ベスト1小説。引きこもりの学生の頭の中に展開する言葉の数々を、緻密に拾い上げ構築される世界観に圧倒。素晴らしい物語。

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最後は初出式で紹介した本3冊。「21 Lessons」(ユヴァル・ノア・ハラリ著)。「サピエンス全史」「ホモ・デウス」に続く、全世界注目の1冊。21世紀の21の項目を問う。「熱源」(川越宗一作)、祝直木賞!傑作です。明治期に生きた樺太アイヌの厳しい生き様が、国、差別、格差等様々な現代の問題を映します。「父が娘に語る経済の話」(ヤニス・バルファキス著)。2015ギリシア危機時の財務大臣が語る経済とは。さ、どれ読みます?

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