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リアルという虚構

先週金曜は、18時の終業時間過ぎてすぐに「お先に」と会社を出、まっすぐ家に帰って18:50。そこから着替えて机に座ったら、ちょうど19:00。オンライン講座の開始時間。以前このブログでも書きましたが、「ほぼ日の学校」というオンライン講座が、今月「過去分」を無料公開しているのですが、同サイト発のYouTubeで生中継する有料(1000円)講座を、この日初めて受講してみました。「教育という虚構」、講師は小坂井敏晶教授。

スタート時に少しトラブルがあり、10分ほどYouTubeが動かなくなり、不安になりましたが、その間も「チャット」で受講者の方々が、「どうしたどうした?」とつぶやき、それに対して事務局側も「あ、もうちょっと待ってください」とか、ああ自分だけじゃなくて全体に止まってるんだということがわかったので、ご飯食べながら画面を眺めていられました。すったもんだでスタートして2時間、怒涛の講義。とにかく内容がめちゃくちゃ面白かった。

今年1月ちくま学芸文庫から増補版で文庫化された、小坂井先生の代表的著書「責任という虚構」。人間が主体的存在であり、自己の行為に責任を負うという近代市民社会の考え方を根底から「疑う」、強烈な論考。この考え方を「教育機構」や国の構造に広げ、教育の「環境/遺伝」論争や能力主義(メリトクラシー)に、「逃げ」のない言葉で巨石を投じる。約350人の受講者が、すごい量のチャットや質問や激しい同意を投げる。

講義後の質疑応答。現在、パリ第八大学心理学部で教鞭を取る小坂井先生の主張は、全くブレない。若手教師も多数出席されていましたが、日本も含む先進国の教育制度への懐疑が極めて論理的で、現場の生々しい問題提起にも顔色一つ変えず、一切妥協せず回答されていました。「偶然の要素を減らそうとするからダメなんだ」。授業の廃止、自分で本を読む、卒業はなし、学びの根本を大きく揺さぶる問いかけです。オンライン講義の可能性と共に、大いに学べた「偶然」との邂逅でした。

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