セレンディピティ
「セレンディピティ(seredipity)」っていう言葉、ご存知です?一般的には、「偶然の幸運に出会う能力」という訳されます。そんな都合のいい能力ってあるのかい?って感じですよね。例えば、「意外な場所で素敵な人に出会う」能力、みたいな感じです。そんなことが、本当にあるのでしょうか?茂木健一郎著「『脳』整理法」(ちくま新書)からの引用です。
この言葉の語源は、「セレンディップの3人の王子」という童話から来ているそうです。物語は、3人の王子があるものを求めて旅に出るのですが、その旅の中で、自分たちが求めていなかったものに出会います。その偶然の出会いが、その王子たちに結果的に幸運をもたらしました、というもの。実は、この物語の中に、「セレンディピティ」の本当の意味が隠されています。3つのポイントがあります。わかりますか?
この物語では、まず3人の王子が、あるものを求めて旅に出ます。一つ目のポイントは、王子達は何はともあれ、具体的な「行動」を起こしている点です。二つ目のポイントは、自分たちが、求めていないものに出会ったということに、「気付いた」点です。そして三つ目のポイントは、その偶然の出会いに対して、最初に求めていたものと違うのに、素直に「受け入れた」という点です。この三つの点が、KEYですね。
つまり「セレンディピティ」とは、「偶然の幸運に出会う能力」ではなく、偶然の出会いがあったときに、「それを生かす準備ができている」、または「それを事後に生かすことができる」能力を指すということになります。こうなると、確かにこれは、心がけ次第ということになりそうです。また、偶然を必然に変える要諦は、「行動」「気付き」「受容」だというふうにも言えます。偶然を生かす努力をする、というレベルまで持ち込めば、自分が意識してコントロールできる範囲になります。できる人はそうやって、自分のフィールドに持ち込むのですね。
