月夜を往け
日曜日、久しぶりにTSUTAYAに行きました。レミオロメン、アンジェラ・アキ、DVD「あらしのよるに」なんかに混じって、つい借りてしまいました、佐野元春「THE SINGLES EPIC YEARS 1980-2004」。自分が生きてきた時代の歴史は、勉強しなくてもわかります。1980年代佐野元春の音楽は、鮮烈でした。洋楽のようなメロディ。行ったことないNY。10代。反抗。夜。夢。。
レコードであり、カセットで聴いた音楽。そこで、佐野は叫びます、「つまらない大人にはなりたくない」。そうだ、そうだった。確かに、自分たちもみんな、そう言ってた。生きてきた時代によって、それぞれのヒーローがいて、それぞれの夢があって、そしてそれぞれの信念みたいなものがある。それさえあれば生きて行けるという、言葉が確かにあった。
そしてご多分に漏れず、いつしか佐野元春のカセットは、聴かれなくなる。カセットを鳴らす機材そのものがなくなり、世の音楽は時代と共にクリアなサウンドになったけれど、なぜかリアルな力を失って行った。こうして1980年から2004年までの、この人の曲を聴くと、この人なりの走り方がはっきりわかる。スターダストキッズやダウンタウンボーイは、生きて大人になっていたんです。
本人が書いたライナーノーツに、例えばこんなことが書いてあります。「月夜を往け」(2004)という曲。「"アンジェリーナ"に登場したカップル、"マンハッタンブリッジにたたずんで"での恋人達はすっかり大人になって、この曲の中に息づいている」。私はちょっと、力をもらいました。つまらない大人にならずに生きること、素敵な生き方はちゃんとあること。誰も、何も死んじゃいないのです。
