走れ、セイサク君&セイコちゃん!

本日、京都工芸繊維大学で行われた、第8回ソフィア伝産研究会に出席。株式会社村田製作所の吉川浩一様による「『ムラタセイサク君』の開発と応用」という講演を聴き、その後ムラタセイサク君、セイコちゃんの「実演」を見てきました。下の写真が講演の様子ですが、右側にいらっしゃるのが吉川氏。そして、その下の方にあるのが、セイサク君とセイコちゃん。

第一印象、結構コンパクトだなと思いました。しかし講演を聴いて、そのコンパクトボディには、村田製作所の技術者の極めて高い技術力と、開発チームの並々ならぬこだわりが詰め込まれているのだと知りました。「倒立振子」という原理を、自転車走行に応用するというアイデア。社内の自由テーマの研究を支援する制度から、このプロジェクトは始まったのですね。

実際にセイサク君が走ってる様は、なんとなくみんな息を詰めて見てしまいます。とにかく講義を聴いた後ですから、なるほどここでジャイロセンサーが傾きを検知し、目の位置にある超音波センサーで障害物を認識してるのかと思うのですが、心の中で「よ、がんばれ!」と思わず応援してしまいます。こりゃ開発者なら、自分達の子供みたいな気になると思います。

上の写真は、バージョンアップしたセイサク君の機能で、「魔法のステッキ」を使うとその通りに動くというものです。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、青いライトが横にふられてるのが見えますか?その動きで首を振ったり、カーブしたりします。すごいですよ。セイサク君は「ゆっくり」走れ、しかもなんと1時間近く「静止」できるのです。そして、セイコちゃん↓。

セイサク君とは「父方のいとこ」という関係だそうです。ちなみに、セイサク君は8歳小学3年生で、セイコちゃんは幼稚園の年長組だそう。こういったネーミングや「設定」にも、すごいこだわりがあるのを知りました。セイサク君は京都府長岡京生まれで、現在11人兄弟。セイコちゃんは滋賀県野洲生まれの、5人姉妹です。こちらは、いわゆる「そのまま」というやつです。

セイコちゃんは右側の演台にあるPCから、ブルートゥース信号で操作されています。前にも後ろにも進めます。「子供の理科ばなれを少しでも止めたい」、セイコちゃんを見ていると、その気持ちがすごくストレートに伝わります。子供の目が不思議さと好奇心で、釘づけになるのが見えるようです。人の夢が無機質な部品の組合せに、息吹を吹き込むのだと実感しました。
