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~まだふみもみず 天橋立~♪

先日、関東平野と日本海側に面しているギリギリ関東圏内のところから友人が一人ずつやってきた。
彼らは今年度で卒業で、今は残り時間の少ない学生の身分を謳歌しようと奮闘しているらしい。
そこで京都にやってきたというわけだ。

一日目は京都市内の主要な観光地を回り、日が沈んで翌日の予定はどうしようかと考えていると、そういえば「天橋立」って行けるんだろうかと一人が言い出した。
調べてみると、片道車で2時間弱かかる。割と遠い。
しかし、この機会を逃せば自分はおろか、彼らも一生行くことがないかも知れない。
勢いでレンタカーを予約して、翌日に出発を決めた。
勢いは大事。

翌日になって、それはそれは気持ちの良い青空だった。
意気揚々と出発して、自分は喜んでドライバーの務めを果たすことになった。3人でレンタカー借りてドライブとか学生かよ、彼らは学生だけど。
このときはそんな懐かしい気分になった。

到着すると、まぁまぁ多い人だかりがあった。いかにも有名どころという感じだった。
きれいな海だ。
京都の北の方、丹後の海を目の前にして、海だぁ!と子供じみて驚嘆を上げるのも今日くらい許されるだろう。
お昼を軽く食べて、天橋立の景観を一望できるビューランドにリフトを使ってゴー・アップ。

天界に到着して、目の前の青一面の空と海、そこに連なる松の木の橋が飛び込んできた。
やっほい、と思わずこぼれる。
この景色を股から覗くように見ると、天界と地上の境界が曖昧になるような景色を堪能できるらしい。
三人でそろって股覗きしている光景は傍から見ていささか滑稽だったと思うが、そこから見える風景は驚きであった。
平衡感覚を失って酔いそうだったが、昔の人がここを神聖な場所として有難がった気持ちが分かる気がした。

展望台の一角に、「瓦投げ3枚三百円」の看板を見つける。
景色の向こう側、ちょっと離れたところに輪っかが立てられている。その輪に瓦を投げ入れることができたら、知恵やら運やら上がるらしい。
というわけで、一人百円ずつ出して瓦を一枚ずつ投げることにした。
うおおおおお、
と意気込んで、一人ずつみんな輪っかを外す。
ここに来る前に投擲の練習をしておくべきだったかもしれない。
あー、外したぁ、と笑っていたら、何やら台のあるスペースがあって、そこに「瓦に願い事を書いてね」と書かれていた。

自分たちは、願いごとを空白にして、明後日の方向に瓦を投げていたのだった。

実質、外に百円玉3枚を投げ込んだことと変わらない気がしたが、それを含めてなんでも楽しいので、笑うことにした。
投げた後で、またこうやって三人が集まって遊べたらいいと思いながら景色を眺めた。

ちなみに、帰りは渋滞したおかげでレンタカーを返す時間ギリギリになって冷や汗をかいた。
もう天橋立に行くことはないかもしれないが、願わくば、また彼らと行ってみたいものだ。

次は、瓦に願い事を書くことを忘れずに!

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