
三共精機は産業用IoTに取組むコンテック社の協力をいただき、同社小牧事業所の見学会を開催します。ぜひこの機会を、御社のIoT推進に関する課題解決にお役立てください。
これからIoTを推進するので何から手を付ければ分からないというお客様、他社の取り組みを参考に自社でもっとIoTの活用場所を増やしたい、専門メーカーからアイディアを得たいと考えておられるお客様に、必ずお役に立つ見学です。見学ご希望の企業様のご都合の予め伺い、10月から12月の間で日程を調整させていただきます。当時はIoTの活用セミナーを受講いただいた後、ゆっくりご見学いただき「工場の見える化」に取り組んでいる小牧事業所(工場)を詳しくご案内させていただきます。その後の質疑応答の時間を使って、御社の課題や計画のご相談も承る予定です。
ご関心をお持ちの企業様はお気軽にこちらより申し込みください ⇒ 申し込みフォームへ
「コンテック小牧事業所見学会」
日 程: 2018年10月から12月の間でご相談のうえ決定
内 容: 1.IoTセミナー
2.小牧工場見学
3.質疑応答
場 所: 株式会社コンテック 小牧事業所 ⇒ 地図
その他: まず、申し込みフォームよりご連絡下さい。
折り返し弊社よりご連絡を差し上げます。
6月19日(火) ミツトヨ M3 Solution Center OSAKA(大阪市住之江区)にて「IoT&自動化 測定ソリューション展」が開催されます。
テーマは”精密測定の自動化と測定による「ものづくり」効率化のご提案”、同時開催で無料技術セミナーも開催されます。
【内容】
日 時: 6月19日(火) 9:30 から 17:30
場 所: 株式会社ミツトヨ M3 Solution Center OSAKA
技術セミナー:
第1回 11:00 から 12:00 「測定の自動化・生産向上に寄与する計測システムのご提案」
第2回 14:30 から 15:30 「品質管理のIoTとデータの活用」
第3回 16:00 から 17:00 「測定工具の基礎講座・分解キットによる実習」
お問い合わせ、技術セミナー参加ご希望の方は三共精機京都営業所までお気軽にご連絡ください。
E-mail: web@sankyo-seiki.com TEL 075-681-5711


3. QCDが向上、工場の「見える化」の様子
電子工場では不良品の発生を防ぐため静電気を嫌いますが、作業者は作業開始前に必ず静電チェックを行います。この静電チェックがOKにならないと作業指示管理システムを表すモニタに作業指示書が表示されず作業が始められないようになっています。
また、電子工場でははんだこてにIDタグがつけられており、使用前には温度チェックが行われ、基準を満たさないものは使用することができません。

マウンターによる実装工程では部品のリールはバーコードで管理されており、作業指示書とリール、装填装置のバーコードを一致させることでリールの装填間違いを防止します。
製品のエージングにも活用されており、温度を測定することで異常を検知しています。
1階の組立工場でもトルクドライバにはんだこてと同じ仕組みが採用されており、正しく動作する機器だけが作業に使用される環境を作っています。

作業者の足元にはマットスイッチがしかれ作業者の在、不在から作業時間が測定されています。頻繁に作業場所を出入りする作業員が分かった場合、配膳された部品の不備などが考えられ、早期の問題発見に役立てられています。
工場の温度・湿度も商品や作業者にふさわしいものに管理され不良品の発生を防ぐ環境に役立てられています。
4. 感想 仮に私達がIoTをどこから始めようかとお考えのお客様だったとして、今回の見学は手掛かりが見つけられた、とても示唆に富んだものになりました。工場の様々なデータを自社製品の「CONPROSYS」を使ったIoTの活用によって「見える化」したことでQCDを高められている様子がとてもよく理解できました。 ぜひ次回はIoTに取り組まれるお客さまと一緒に伺いたいと思います。今回お世話いただいた大阪支社の宇野様、佐野様、横山様、小牧事業所のみなさんありがとうございました。 (営業企画室 奥村)
 見学後の質疑応答の様子(1)
|
 見学後の質疑応答の様子(2)
|
2. M2MとIoTを自社製品「CONPROSYS」で推進

小牧事業所の説明を受けている様子
小牧事業所は世界各地のマザー工場の位置づけで、この工場の様子はインターネットをつかって世界各地の生産・販売拠点から見ることが出来ます。この「見える化」はこの後紹介する工場のデータがクラウド化されることで実現されています。
また「見える化」は作業現場にもフィードバックされており、工場内部のあちこちには設置された大型モニタや手元のモニタから、一日の生産目標とリアルタイムの実績表示、達成率、生産された商品の合計金額が表示されています。作業現場はこの数字で進捗の調整を行いますが、同時に作業者にとっては作業モチベーションにつながっています。

私達が注目したのは少ロット生産への効率的な対応です。個別の受注に対応するための50から60というロットから生じる頻繁な段取り替えもトラブルなく効率よく行えるのは、生産現場の様々な工夫の積み重ねです。そうした工夫に気付かせてくれる「見える化」の情報は工場のあちこちには設置されたセンサーから集められたデータです。自社製品の「CONPROSYS」がこのようにセンサーのデータをクラウドへ収集しています。

例えばマウンターから出てきた基板の枚数は、設備の出口に取り付けられた光電センサーの情報をコンパクトタイプの「CONPROSYS」が無線でクラウド上のサーバーに送って計算されているのですが、設備はリースのため「CONPROSYS」を取付けるために本体に加工したり、傷をつけてしまう訳に行きません。コンパクトタイプの「CONPROSYS」のよいところは磁石で取付けることが出来るのでこうした心配がありません。これなら現場のレイアウト替えの際にも手間がかかりません。

コンパクトタイプ 3Gモデル
「CONPROSYS」は他にスタックタイプもあり、こちらはCPUとI/Oモジュールが分離しているのでより様々なI/Oに対応出来ます。設備に取り付けて直接情報を収集する際には最大16台スタック可能なこちらの選択もあります。

スタックタイプ
No.01-3へ続く
株式会社コンテック様 小牧事業所[/caption]
1月30日、当社社員15名が愛知県小牧市にある株式会社コンテック様の生産拠点である小牧事業所にお邪魔し、自社製品を使って工場の効率化を進められている様子を見学させていただきました。
続きを読む
Internet of Things あらゆるものがインターネットにつながる「IoT」という言葉ももう普段の生活で日常的に使われるようになっています。当社が関わるものづくりの世界でも、現在IoTはキーワードですが実際には何か具体的な商品やサービスがある訳ではありません。
しかしながら、ものづくり企業のみなさまはそれぞれの視点と目的意識をもって「IoT」を使ってビジネスを推進されている状況です。例えば、生産効率の改善や省エネルギー、サプライチェーンの再構築、そして付加価値の高い新たなビジネスの創出などです。
当社はものづくりの現状をこのように考え、お客様からのご相談・ご要望をIoTに関連する知識と経験をもって対応できる体制を整えようとしております。そのために当社は、社員が実体験をともなった知識習得の必要性を感じ、各種の研修を行うことといたしました。
こうした当社の取り組みを「IoTレポート」としてこのページでご紹介いたします。