陽光の旅③ ポジターノ・アマルフィ・ラベッロ
ポジターノ。ソレント半島の先端寄りにあり、ナポリ湾側のソレントの町から峠を越えて半島の
南側に出た所にある。そこはアマルフィー海岸ではホテルが多く、砂浜も広がるバカンス地だ。
昨夜、車でそこに着くには、海岸に沿った狭い道を何度もペヤピンカーブを繰り返して来た。
町のかなり手前の道沿いから、延々と駐車の車が並ぶ。住民のものか、観光客のものか。
建物は急斜面に立ち並び、そばには駐車できないのである。大型バスではとても寄り付けな
い町だ。道沿いにないホテルや住宅は荷物を台車に載せ、或いは担いで行かなければなら
ない。
でも、眺めは素晴らしい。入り組んだ崖にびっしりと色とりどりの建物が並び、白い砂浜と豪華
なヨットが浮かぶコバルト色の海。
世界中からバカンスに訪れる筈だ。団体客がいないので、優雅でのんびりと滞在するには絶
好の所だろう。
テラスの素晴らしいレストランで遅い夕食(遅いのが普通)をとっていると、突然花火が上った。そこからは見られなかったが、谷間に反響した音がすごい。
流石に夜も遅くなると寒い。長い夕食をそこそこに部屋に戻った。
翌日は生憎曇り空。少し雨も降り出した。これがこの旅で只一度の悪天候だった。
それでも素晴らしい眺めは変わらない。真っ赤なブーゲンビリアや藤色の花が溢れている。
レモンも大きな実をつけている。
砂浜では、船着場に伸びる木道があった。映画「アマルフィ」の最後の場面で織田裕二が
座っていた木道だ。
一泊ではもったいない様な気持ちを振り切って、アマルフィー海岸を東へ。
アマルフィの町の手前の崖の上に建つホテルに立寄る。ポジターノのホテルで頂いた提携
ホテルのドリンクチケットが使えるためだ。過ってケネディ夫妻が訪れたというこのホテルも
素晴らしい。ガイドが良く知っていて、ロビーからテラスへ、更に手動扉のエレベーターで
プライベート海岸へ案内してくれた。 ロビーに戻り、例のチケットで顔見知りのホテルマン
から豪華なドリンクを頂く。 ここも静かでいいなあ。
そこから直ぐアマルフィの町に着いた。そこはリゾート地というより観光バスが並ぶ観光地だ。
ドゥオーモ前の広場から伸びる土産物屋の並ぶ細い通りには人、人、人、
その頃から天気も良くなり、おしゃれな町が一層華やぐ。
ドゥオーモでは結婚式をやっていて親族や見物人が、花嫁の出てくるのを待っていた。
ピザテリアでピッザマルガリータとムール貝の昼食。文句なしのボーノ(上手い)
今度は海岸から300m程曲がりくねった道を登り、ラベッロという町へ。過ってワグナーが
ワルキューレを作曲したと言われている静かな保養地だ。眺めは最高。
そこにも例のドリンクチケットが使えるホテルがある。食後の休憩には丁度良い。
ガイドの客で2年毎にここに来る日本人が居ると聞いた。成程とうなづける所だ。
今日の見所はここまで。後は峠を越えてナポリまで2時間のドライブでこの日は終わった。