社員ブログ

雛懐石

先日仕入先である大手切削工具メーカーM社から京都の取引先数社とともに四条大橋
近くの料亭「ちもと」に招待された。「ちもと」ではこの時期家伝の雛人形を飾り、大女将
が講釈をするのである。通された部屋には御殿飾りの立派なお雛様が正面に飾られて
おり、十数名が座って眺めて居られた。
間もなく女将の説明が始まった。曰く、この雛飾りは130年前のもので二つしかなく、もう
一つは皇室にあるそうです。過っては毎年人形士が来て組み立てていたそうですが、今
は組み立てたまま大きい長持に片付けているそうです。そのため殆ど傷みも無く輝いて
いました。講釈では雛人形を飾るいわれは女の子の性教育だったとか、市松人形は
オカマであるとか、珍しい装飾品の説明を聞き、最後に全員でお雛様のパワーを授かっ
てお開きとなりました。私の家内の実家にも御殿飾りのお雛様があるのですが、終戦後
の混乱や引越しが重なり、傷みもあり人形や装飾品が揃っていません。「ちもと」でこれ
だけのものが大切に保存されていることは貴重なことであり、喜ばしいことである。

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