社員ブログ

柊家

昨日京都の老舗高級旅館「柊家」に行く機会に恵まれ、家内と出かけた。
姉屋小路麩屋町上るという町の中心地にありながら、町屋の雰囲気を漂わせた数奇屋
作りの建物と打ち水された玄関や庭、行き届いた清掃と従業員のもてなしの態度に伝統
を感じた。
女将の話と昼食会の後、館内を見学させていただいた。江戸時代末期の建物と終戦後に
建てられた旧館は、どの部屋も庭に面し、縁側を備えた書院作りの立派な部屋で、浴室の
浴槽は先ごろ有名になった高野槙が使われ、壁は全て漆塗り、部屋によってはステンド
グラスも見られた。珍しい物に、照明とカーテンの開閉用の瓢箪型をしたリモコンがあった。
勿論ワイヤレスではないが、当時としては最先端技術であったであろうと思われる。
今年完成した新館は、旧館との調和を保ちつつ、最先端技術を取り入れ ガラスを多く用
いて明るくし、二階、三階でありながら全て庭を設けた和風建築となっていた。
女将は、「お客様から言われる前に、お客様の気持ちを察して して差し上げるように心掛
けています」 と話されていましたが、確かに心を込めた手抜きをしないサービス精神を感
じた。
単に泊まるだけの施設なら幾らでもある中で、高額な宿泊費にもかかわらず、利用客が絶
えない由縁は、伝統に新しさを加えたハード面の良さと、仕事に携わる意識と心掛けという
付加価値にあると言えよう。
粗利確保に苦労をしている当社にとって、大いに参考になりました。

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