社員ブログ

明治館と有栖館

先日珍しい所へ入る機会に恵まれた。
京都南部地区のRCの広報委員長会議が平安女学院で開催され出席した。
会に先立って案内されたのが、明治館と有栖館である。
明治館は明治28年に建てられたレンガ造りの建物であるが、年月を経て老巧化し、
解体・存続の議論の中、2004年に国の有形文化財として登録され改修保存が決まり、
今年8月に改修工事が完成したばかりである。
アン王女様式のこの建物は、レンガを露出して、上げ下げ窓をつけ、屋根はダッチゲーブル
というオランダ式の曲線を持った破風で飾られた元の姿に復元されたそうだ。
独特の木の床や天井は元の材料を出来る限り使用されたそうで、落ち着いた雰囲気を
漂わせていた。
続いて案内された有栖館は、打って変わって日本建築そのものである。
平安女学院から道を挟んで北側にあり、長く京都地方裁判所所長宿舎として使用されて
いた有栖川宮の旧邸を今年8月に当校が買い取った建物である。
書院造りで、烏丸通りに面する青天門や南面の長屋門を持ち、醍醐寺から株分けされた
早咲きのしだれ桜や能舞台の機能を備えた部屋など、幕末から大正にかけての公家屋敷
の様相がしのばれる。文化と歴史に彩られたこの建物は、茶道、華道、香道や着付けなど
京都にふさわしい日本伝統文化発信の場として利用されるそうだ。
烏丸通りは何回となく行き来しているが、女子学園であったり、旧宮邸である所には足を
踏み入れたことが無かっただけに、広報委員長会議での各クラブの参考になる意見も
さることながら、今回貴重な体験が出来たことはラッキーであった。
カメラを持って行かなかったことが悔やまれる。

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