社員ブログ

近江商人の家

先日五箇荘に行った。滋賀県に行く機会は多いが、行った事がなく一度行って見たかった
所だ。古い町並みが残っているので桜も楽しみにしていたが、予想に反して桜の木は見当
たらなかったし、屋敷の数もそれほど多くなかった。
しかし流石は近江商人のふるさと、残っている屋敷は広大な土地に多くの倉や庭園を持ち
どっしりと居を構えていた。
門を入ると町並みを流れる小川を引き込んだ洗い場があり、屋敷に上ると多くの部屋には
蓄えた財力で手に入れたであろう由緒ありそうな掛け軸や置物が並び、箱に収められた
お宝をしまっておく倉、多くの奉公人を養う食器類を入れる倉、帳簿や会計書類を置いて
日夜稼ぎを記録していた倉などが多くあり、往時を偲ぶことができる。
でもいたる所に工夫を凝らし、無駄を省き、質素倹約にも努めた様子も見て取れ、近江商人
の心意気と商いの精神が伺えた。
今の社会は当時に比べるとはるかに暮らしは豊かになったが、一方ではすさまじい生存競
争や自我の氾濫や自然の破壊など様々な問題をはらんだ世の中になってきた。
今一度「三方良し」の近江商人の精神に立ち返ってビジネスを考えることが大切であると
改めて感じた。
五箇荘の町並み

外村家の屋敷、 菅笠にカッパ姿の往時の近江商人の像が立っていた。

倉の二階に吊り下げられた棚があるのが、五箇荘の倉の特徴

ログイン

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*