セーフやろ!!
今京都では、春季大会が行われています。
私も先週の日曜日、午前中は南丹高校で審判をしてきました。
春季の一次戦では三人制で試合を行います。
三人制とは、通常四人で審判を行うところ、三人で行うこと。
ですので、球審・一塁審・三塁審の位置で行い、
試合の状況に応じて二塁審の動きもカバーしながら行う方法です。
私のその試合の担当は三塁審。
ランナーが一塁、一・三塁、満塁のときは遊撃手の前に位置取り、
二塁審と三塁審の役割をします。
試合序盤、ランナー一塁、私は盗塁・ゲッツーあるため遊撃手の前に位置しました。
打者は残念ながらセカンドゴロ。
私はゲッツーが判断できる位置に移動し、ジャッジに備えました。
きわどい判定にはなりましたが、私は「ヒズ アウト」とジャッジしました。
その時です。滑り込んできたランナーが私に向かって手を広げ、
「セーフやろ!」と言ってきました。
私は思わず、「誰に向かって言うとるんや!!」とかなり厳しく注意しました。
その選手には悪気はなかったと思います。
しかし、「野球規則 9・02 審判員の裁定 (a)項 前略 裁定(アウト・セーフ)に対して、
異議を唱えることは許されない。」とあります。
ルール的にいうと上記に反するということですが、それ以前に一人の野球人として、
目上の方になんという口の利き方だ!ということに怒りを感じました。
必死で勝利に向かってやっていると、どうしてもそのような言葉は発してしまう時はあると思います。
しかし、あの言い方は私とって許される言葉遣いではなかった。
試合終了後、そのチームの監督が私のところに来て、選手の代わりにお詫びに来て頂きました。
どうやら、選手が言った言葉が聞こえていたみたいで選手に指導するとのこと。
また、グランドを去るときには私に暴言を吐いた選手のお父さんが私のところまで来て
お詫びにと家に帰って厳しく注意すると言って頂き、私は「ホッ」としました。
選手に私たちが注意するだけではなく、私たち自身も肝に銘じないといけない事でもあります。