社員ブログ

山科本願寺遺跡

先日山科本願寺の遺跡が発掘され、公開説明会があった。
場所は我が家の東側を流れる小さな川を挟んで竹薮があり、その向こう側の駐車場になっ
ている所である。近所なので知っておきたいと思って出かけた。
小雨にもかかわらず大勢の見学者が来ておられた。近所の人よりも遠くから来られた遺跡
愛好家らしい方が多い。

埋蔵文化財保存協会の方の挨拶や概況説明があった。
山科本願寺は室町時代の末期に真宗中興の祖と言われている蓮如上人が造ったもので、
堀と御土居に囲まれた中に御影堂や阿弥陀堂を中心として門信徒の町屋まである広大な
城郭都市といった集落であった。約50年繁栄を極めたが、時の権力者などの焼き討ちに
会い、一夜にして崩壊したと言われている。
硬く固められた部分や一段と高くなっている所に柱の基礎や焼けた土が出土したことにより、
今回の遺跡からそこに中心的な建物の一部があったと思われることが確認されたようだ。

山科本願寺のこと、小川が堀であり竹薮が御土居であることは以前から知っていたが、こん
な近くに主要な建物が建っていたとは知らなかった。
親鸞上人の750大遠忌を迎えようとしている時に、このような遺跡が確認できたのも何かの
ご縁かも知れない。

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