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陽光の旅② バーリー・アルベロベッロ・マテーラ

朝から快晴。実質的には今日からが陽光の旅の始まりだ。
ローマからバーリーへフライト。バーリーは長靴形イタリア半島のアキレス腱あたりの町。
アドリア海ではベネチアに次ぐ港町で工場も多い。ローマからの便にも多くのビジネス客が
見られる。しかし窓からの眺めは一面のオリーブ畑。他にサクランボやブドウ畑も。
最初のお目当てはアルベロベッロ。バーリーから車で南西に約30分、海から離れくるぶし
あたりの田舎町だ。途中にはウエディングドレスの産地の町も通過。細い田舎道を行くと
石を積上げた「ツゥルッリ」という建物がちらほら眺められるようになる。
そんな建物が集まった町がアルベロベッロだ。
道を挟んで緩やかな斜面に住宅地とお土産物屋が多い地区に分かれている。
何れも真っ青な空に白い壁の上に積上げた石の尖った屋根はまるでお伽噺のような風景。
勿論世界遺産だ。
この日は珍しく観光客が少なく、ゆっくりと見て回ることが出来、人が写らない良い写真を
撮ることが出来た。

ツゥルッリのレストランでパスタの昼食をとり、次の目的地マテーラに向かう。
ここはもうイタリア半島の土踏まずに近い内陸の丘陵地にある。一見するとそこは廃墟だ。
渓谷の急斜面の岩をくりぬいて造った洞窟住居群が密集している。8~12世紀に東方から
逃れてきた修道僧が迫害から隠れて密かに信仰生活をおくっていたのが始まりらしい。
そこに切り出した岩を積み重ねた住宅が、覆いかぶさるように出来て行った独特の住居群
は「サッシ」と呼ばれ、これも世界遺産だ。
近年までそこには住民がいたが、今は追い出され、近くのアパートに生活して居り、サッシ
は町が管理し、ホテルや別荘として貸し出している。
昔の洞窟での生活が見学できるので覗いてみたら、家畜と一緒に生活し、地下には水を
ため糸を紡いで衣類をつくり周辺で採取した物を食べて生活していたようだ。その道具の
中に木製のスパイラルギヤが造られていたのには驚いた。

中に入ると、全く近代的なバーで一休みの後は、この日の宿泊地ポジターノに向かう。
マテーラからイタリアの尾根を超え、ソレント半島を回り込んだ辺りまで120kmある。
長い高速道路を時速120~130キロでとばし、着いたのは夜の8時頃。この日も疲れた。
また明日。

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