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山科本願寺にサウナ

先日山科本願寺跡発掘調査現地説明会があり行った。
山科本願寺については以前にも掲載したことがあるが、室町時代末期に浄土真宗中興の祖・蓮如上人が造営した堀と土塁に囲まれた阿弥陀堂や御影堂のある御本寺を中心に 末寺の坊舎や門徒の居住区のある壮大な規模を誇る城郭都市で、将軍家や有力武家をしのぐほどで 約半世紀にわたり繁栄をしていたが、天文元年に官領細川晴元率いる近江守護職や法華宗・延暦寺の連合軍の襲撃により焼け落ちた。
遺構は我が家の東側に残る堀と土塁跡の向こう側に広がっている。今回は御本寺の中心部に近い場所から宗主一族の居住施設や炊事施設が見つかった。特に興味があったのは、「石風呂遺構」の発見である。直径3mの井戸やカマド、半地下式構造でドーム状天井の蒸し風呂で構成されていた。多分八瀬の「かま風呂」のようなものだったと説明があった。大釜で塩水を沸かし、石畳に撒いて蒸気を満たした室に入って汗を流し健康に役立てていたらしい。
それにしても、繁栄していたとは言え、寺院にサウナがあったとは驚きである。蓮如が長寿だったのもこのお陰かも知れない。

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