高野山の魅力とパワー
数十年ぶりに高野山へ参った。以前行った時の印象より随分と整備されその荘厳さや迫力が一層増したように感じた。お遍路さん姿の信者はもとより一般の観光客、団体旅行者は相変わらず多い。特に目に付いたのは欧米の方と思われる夫婦連れや団体が意外と多いことである。
仏教も昔は宗派争いもあった。高野山も叡山と対立していたこともある。
しかし今は、仏教他宗派のみならず他宗教に対しても寛容に受け入れている。奥の院には、皇室や戦国武将の他に我国を代表する大手企業の供養塔も一般の人と同じように並ぶ、吉良上野介の隣に赤穂四十七士の供養塔が祭られている。共に平安を願う心は同じである。
大伽藍の威容と奥の院の厳粛な雰囲気には、この共通の平安の念と共に不思議なパワーを感じる。これはキリスト教の聖地を訪ねる欧米人にも同じように感じられるのであろう。
今、中東で対立しているイスラムの争いや隣国と領土争いをしている国々の人も、ここへ来てじっくりと心を清め、心を開いてお互いを思う心を感じ取って欲しいものだ。
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