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久し振りにルパン

暮れに何気なく本屋を覗いていたら「ルパン最後の恋」というポケットブック版があった。暇つぶしに読んでみようと思って購入した。実はルパンに目が止まったのにはもう一つ理由がある。今年の初夏にフランスを旅行した時にノルマンディのエトルタの観光が含まれていた。白亜の崖が続くエトルタ海岸を見るためであった。バスを降りてその海岸に向う途中に何の予備知識も持っていなかったが「ルパンの家」があった。聞くとルパンの作者モーリス・ルブランの家だったところを「ルパンの家」として記念館にしているのだ。久し振りに子供の頃「怪盗ルパン」はよく読んだのを思い出した。

そんな訳でルパンという文字に目が行ったのだと思う。この作品は2012年が作者ルブランの没後70年であり、それを記念して新たに見つかった未発表のルブラン最後の作品として出版されたものである。
内容はルパンの先祖がナポレオン時代の大佐として登場する所から始まり、カッコイイ怪盗紳士は相変わらずだが、更に教育者であり慈善者として振る舞い、英国の諜報部から若い女性を護る役割を果たし、最後は彼女と結婚するという内容である。ルパンも最後は善人として終わらせていたのだ。 いやはや久し振りに肩の凝らない推理小説の古典は面白かった。

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