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戦国を生き抜いた細川家の知恵

先日、元内閣総理大臣細川護熙氏の講演を聴く機会があった。細川家が南北朝時代から江戸時代まで700年にわたり多くの時の権力者に仕え、その重責を担ってこられたのは、それなりの知恵を働かせたからであると述べられた。一つは山伏などと連携した情報収集力であり、いま一つは細川幽才以下藩主の日本古典文学の研究の功績によるものである。

細川家は歴史の上で様々な時代に登場し活躍をしているが、幸いなことに、殆ど火災には合わなかったそうである。従って各時代の膨大な、そして貴重な古文書が残っているらしい。多くの研究者や作家が調べているが、まだそのうちの1割程度しか調査が済んでいないようだ。
資料の一端を話されたが、武蔵と小次郎の巌流島の決闘に立ち会った記録では、武蔵の一撃で倒れた小次郎が皆が去った後に息を吹き返したのを、武蔵の家来が止めを刺したことや、忠臣蔵の討ち入りの日には雪が降っていなかったことなど、一般に知られている歴史を書き換える事実が判明しているようだ。今後の調査次第では更に新しい歴史の事実を知ることが出来るかも知れない。
首相時代のはつらつとした面影は薄れ、詰まりながらの話振りであるが、700年に及ぶ歴史を短時間では話せないと言いながらも、数多くの地名、人名は正確に覚えておられ、ユーモアを交えた話は実に興味深く聞き入りあっという間の講演でありました。

 

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