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2Al + 6H2O → 2Al(OH)3 + 3H2

昨日インターネットで、今年の5月に中国のあるタイヤ製造メーカーが爆発し、69(?)が死亡したという事件を見ました。

ニュースでは「工場内に粉塵が高い濃度になって爆発を起こした」と報道されているんですが、
まず、あの粉塵はどんな粉塵なのか?そして、なぜ濃度が高くなったら爆発するのか?また、何の爆発がそんなに強いのか?
を考えたくなりました。

だって、原因も知らないのにそのまま流したら、結局いつになっても変わらないままになりますね。

いろいろ調べて爆発の原因はこれです!
「2Al + 6H2O → 2Al(OH)3 + 3H2」このプロセスで、大量の熱が伴って放出されるため、高い濃度のH2が猛烈な爆発を起こしました。
あの工場はタイヤを製造しているけれど、実はアルミ製のホイールをメインに作っているらしいです。
研磨とかの工程をしているため、粉のアルミが空気の中であちこち飛んでいます。
更に、排気のシステムが完備していないし、水蒸気も空気の中に満ちているんです。

そこで、2Al + 6H2O → 2Al(OH)3 + 3H2がどんどん進行し、H2が高い濃度になって、一気に爆発したらしいです。

それで、69(?)人が命をなくしました。
工場の管理職は、まさかこんなに簡単な化学の知識もないのか???

いや、知ってもらうより、やはり誰か教えてあげたほうがいいかも。僕はその教える側でも実施する側でもどちらでもになりたくて、いいモノづくりのシステムを推進したいです。

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