社員ブログ

村上海賊の娘

和田竜の標記小説を読んだ。信長が大阪本願寺を攻めあぐんでいた時代、瀬戸内一の海賊能島村上家に男勝りの醜女の景が居た。信長に反抗して本願寺に籠城している一向宗に味方して兵糧舞を届ける毛利家に乞われて難波海に向かい、泉州の真鍋海賊等と死闘を演じ、壮絶な海賊同士の殺し合いはとても画面には出来ない迫力で描かれ、剛強無双の巨漢真鍋七五三兵衛に挑んだ景の運命や如何にと言った話である。
武家と海賊いずれもが家系を守るために画策し、武家の考え方、海賊の意地、海戦と陸戦の違い、今の河内弁で主従ざっくばらんに洒落を交えて話す泉州人の女性に対する醜美の観方など面白く描かれていた。
命を懸けて家系を守り、一族や信仰を守る人間の強さ、執念、したたかさ、戦略は今日のビジネスを遂行する上でも学ぶ所があるように思う。

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