相棒が壊れた。
学生の頃から愛用していたハンドミルが壊れてしまった。
これではコーヒー豆が挽けない。
粉になった豆を受ける部分が陶器でできていて、そこが割れてしまったのである。普段通りに使っていたら、静かに割れた。なんの音もなかった。
とても悲しい。
ハンドミルを新調しようと思ったが、良いものがなかなか見当たらない。ネットでポチッとやってもいいと思うが、やはり直に見て決めたいものである。
持ち手の握り具合とか、どれくらい豆を挽けるのか、粗さは調整できるのか等、判断したい点は色々ある。
良いものはやはり高い。手頃なものは、どこか腑に落ちない点がある。
仕方がないので、しばらくは買うことを考えないようにしよう。
挽かれていない余った豆はそのままではドリップできないので、豆を買ったお店に持っていって挽いてもらうことにした。
それは災難だったね、と店主に励ましてもらい、そのときは店で豆を挽いてもらった。
2袋ほど新たに豆を補充したので、しばらくは持つだろう。
挽く手間が省けるのは楽で良いのだけれど、その間にあった時間に慣れていたせいで、コーヒーを入れるときに少し物足りなさを感じる。
とはいえ、お店の人に挽いてもらった豆だからか、味の出方はいつもより良い気もする。
ううん…これが怪我の功名ってやつなのか。
ひとまず、お店の人に頼りきりになろう。
相棒、今までありがとう。ご苦労様でした。
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