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三月がずっと続けばいい。

今朝のニュースで、高校生たちが修学旅行にて大阪に向かう新幹線の様子が映っていた。人と思うように会えず、友人たちとも外出することが困難な時期は今も変わらずだけど、修学旅行はみんなで楽しんでいるようで、少しほっとした。
新幹線の中では、同級生の誕生日を祝うサプライズを用意したりと、折角の機会をとことん味わいつくそうとする彼らの様子が微笑ましい。

通勤中の電車内で、いつものようにサブスクで音楽を聴いていると、惹きつけられるタイトルが目に入る。
『三月がずっと続けばいい』という曲で、アーティストは「三月のパンタシア」という。
タイトルに三月と入るものも珍しく、思わずクリックした。

『三月がずっと続けばいい
さよならまでは泣きたくないや
…いっそ このままいられたら
「いつか」なんてしらず おわれたら
それでいいのに』
(歌詞一部抜粋)

あー、なるほど。
春が来て、別れが近くなって、いろんなものが唐突に尊くて大切なものに思えてくる感覚があったなぁ、と想い出す。
三月が、身の回りの多くのことを、美しく彩ってくれる気がするのも、きっと別れが近いからだ。
これが最後だ、と思うと、あらゆることの全てが大切だって思える。
いや、大切なものだったと、そこで気がつくのかもしれない。
そんな感覚が尊いから、三月がずっと続けばいい。
きっと、そんな切なさを歌っているのだと思う。

ちょうど今朝のニュースの高校生らと重なって、彼らはそんな気分だったのだろうか、と思ってみる。
彼らもいつか経験していく。
三月が名残惜しいのも、別れが来るのを知っているからだ。
そんなことを考えるのも、やっぱり十代の頃の三月は特別な感じがしたからだろうか。
ただの教室とか、友達との他愛のない口約束とか、あの頃しかないような感情は今はもう経験できないと思う。

彼らに最高の三月が降りそそぐように、願うばかりだ。

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