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選べる者は苦悩する。(ドイツ語のこと)

昨日の晩に留学中のメモをふと読み返して、目に留まった言葉があった。

“Wer die Wahl hat, hat die Qual.”

「ヴェアディヴァールハット、ハットディクヴァール」と読む。
直訳すると「選択肢を持つ者は、苦悩することになる。」という意味になる。
選択肢を意味する”Wahl(ヴァール)”と、苦悩を意味する”Qual(クヴァール)”で韻が踏まれている。
読んでみると音が心地良い。

ドイツに留学していたころ、最初に住んでいたアパートを出て新しいところを探さなければならなくなったとき、新しい宿の提供主であるおじさんが言った言葉だ。
その当時、私は「安いが街から遠い場所」か「街から近いが高い場所」かどちらが良いかを決める必要があった。
結局、街から近いほうに決めたのだが、その後の留学期間中はそのおじさんに大変お世話になった。
良い決断だったと思う。

この一文で、今もおじさんのことを思い出す。
もしかしたら自分のところに住んでくれるようにとした、おじさんの機転だったのかもしれない。
私はおじさんの交渉に上手く乗せられただけかもしれない。
だけど悪い気はしなかった。

という、思い出話でした。

 

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