社会人になったら価値観変わるなんて本当ですか?
自分に自信を持つのは結構難しい。
僕は意識的か無意識的かはわからないけど、物事をネガティブに捉えがちらしい。
でもこれは専ら自分に向いていて、他人にはネガティブな考えを向けることがあまりない。
人の言うことについて、僕はとやかく言うことがあまりない。だけど、人から何か言われると「本当にそうだろうか」と、毎度毎度考えてしまう。
上手くいくビジョンを描けるけれども、どうもそれが自分と乖離しているような気分になってしまう。
そういう癖らしい。
高いところ生っているブドウを、狐は欲しがった。
だけどどうにもこうにも取れないから、狐は「あのブドウは酸っぱいに違いない」と思うことにした。
この寓話は心理の話で「合理化」と呼ばれる心の動きを表している。
期待して失敗するよりかは良い、という心の表れだ。
自分に置き換えれば、自分に対する期待値を下げておくことで、あまり怪我をしないようにするという心づもりのことだろう。
自分で下げた段差も、元から案外低い段差かもしれない。
高い階へ上る前の、初めの階段の一段のことを思う。
傍から見て「何をそんなに地団太踏んでいるんだ? 」と思われるようなささいな段差で、ずっと絶望していることがある。
越えてみたら、そんなに大したことがないなと思うことがほとんどなのに。
いつも段差をにらみ続けている。
狐は手に届かないブドウを想うだけマシだろう。自分は膝を上げるだけなのかもしれないから。
と、ずっとこんな調子で生きてきたので、ネガティブが板についている。
あんまりいうと、人から呆れられるし止めた方が良い。
働きながら変わっていくのかどうか、今は少しだけでも自分に期待したい。