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クチナシの花が散っていた。

アパートの玄関先に咲いている白い花から香る甘い香りが妙に気になって、この間調べてみた。
細めの白い花びらが点々と咲いているこの花の名前は「くちなし」というらしい。
花の名前だけは知っていたので、この花がそうなのか、という気持ちで毎朝その花を見て出勤していた。
先週あたりから徐々に散り始め、今朝は花弁のほとんどが萎れて散っていた。
甘い香りも次第に少なくなっていったようだった。

先週の雨の時に花びらの多くが散ってしまったのかもしれない。
玄関先の白い面々は、数は少なくなれど、その存在感を柔らかな白色と甘い香りで知らせてくる。
存在感が薄まっても、それは気ずく人しか気づかない。
その様子が、まるで「口無し」である。
季節は静かに変わっていくことを、玄関先の花をみても感じられる。

何も言わないくせに、表情は豊かなのだ。

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