雨に足を取られている。
先週のお盆の時期と今週は長い長い停滞前線が日本列島にかかって、ありがた迷惑な多量の雨を降らせている。
この時期にしては涼しいのはありがたいが、もはや災害の域になってきている。
お天道様、ここらで手打ちと行きませんか？なんて。
お墓参りに行ったとき、墓の前にある前回の仏花と瓶の水を変えようと思っていたけど、雨のおかげか前の花は活き活きとしており、瓶には溢れんばかりの水が溜まっていた。
いつもなら日差しで枯れてしまった花を変えるのだが、まだ生きているような花を瓶から抜くのはもったいない気がした。
それでも、持ってきた新しい花に変えたのだけれども。
とんぼ返りの実家から戻ろうとしたとき、電車は雨の影響で運転取り止めが相次いでいた。
ままならない感情があったが、祖父が「まだ少しいてくれや」と言っているのかも知れないと思うと、少しばかり和らいだ。
夜までには電車は復旧した。
帰り際、墓石を少し覗いて、水をかけてあげる必要ななさそうだと思った。
それでは、行ってきます。
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