うまあじすてぃっく、明太味。
気が付けば、10円で買えるという有名な棒状のスナック駄菓子を手に握りしめてコンビニの外に立っていた。
ちなみに、味は明太子である。
確か、飲み物を買おうとコンビニに入ったのだが、財布の中に現金が４０円と５円しかないということに気づき、何も買わずに店を出るのも勝手が悪く、仕方なく買えるものを買った、という次第である。
（いつも財布に現金を入れていないわけではなく、今日がそんな日だっただけ。）
どういうわけか、１本しか買っていなかった。
なぜ４本買わなかったのか、謎である。
家に着いて、机の上に買ったお菓子を置いた。
１０円という破格のお菓子であるとはいえ、食べれば一瞬で消えてしまう。
それではなんだか寂しいので、それを４分割しようと試みた。掌を広げて、その棒状のお菓子を中指のラインに沿わせて、上から垂直に力を加えれば、なんときれいに４つに割ることができる。
粉々になった。
しまった、これでは粉薬を飲むように食べることになってしまう。
むせ返って咳込むことが目に見えるので、ふりかけにすることにした。
白ご飯にかければ、即席☆明太子ごはんの出来上がり。
とてもチープな味わいに耽りつつ、小学生の頃にも同じような一連のくだりをやっていたことを思い出した。
もしかしたら、自分は小学生の頃から行動様式が変わっていないのかもしれない。
久しぶりに食べるお菓子が、今回はこんな感じになってしまったので、次は普通に食べよう。
もちろん、味は明太子で。
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